メディカルアドバイスとして本サイト上に掲載されている内容に関しまして、あくまでも一般的なアドバイスとして参考にされ、耳(みみ)・鼻(はな)・喉(のど)に異常がある際には、ご自分で判断せずお近くの耳鼻咽喉科での受診をお薦め致します。
耳(みみ)・鼻(はな)・喉(のど)に関して、参考になるサイトをご紹介致します。ご活用下さい。
耳鳴:じめい(みみなり)
◆耳鳴りとは
外部からの音刺激がないのに耳に音を感じることです。
◆原因
耳から脳までの聴覚経路のどの部分に障害が起きても耳鳴はおきます。
◆分類
1.難聴を伴わない耳鳴
正常者、糖尿病、更年期障害など
2.外耳、中耳障害を伴った耳鳴
耳あか、中耳炎、鼓膜穿孔など
3.感音難聴を伴った耳鳴
老人性(60〜65%に見られる)
音響外傷、頭部外傷、突発難聴
◆注意すべき耳鳴
大部分の耳鳴は気にすることはありませんが、つぎのような耳鳴は注意を要します。
1.難聴が進行するもの
2.強いめまいがつづくもの
3.臭い耳だれがでる中耳炎
4.顔面神経まひを伴うもの
◆耳鳴にはどんな薬が有りますか。
色々な検査をして耳鳴の原因を確かめ、これを取り除く薬と耳鳴そのものを弱める薬を用います。一般的にはビタミン剤、血液循環改善剤、ホルモン剤、精神安定剤などを組み合わせて使います。
◆耳鳴は薬をのんで治りますか。
信頼できる薬を正しくのめば相当の効果が期待出来ます。ただし、耳鳴は精神的な要素が含まれているので、その面の治療も必要です。
◆心理的面とはどういうことですか。
計ってみると実際の耳鳴の大きさは非常に小さなもので、意識を集中すると気になりますが、気にしないとほとんど邪魔にならないという事です。
◆その位の事は私も知っていますが、耳鳴を気にしないという事はとても困難です。
今すぐ気にするなといっても難しいのは当然です。その為には神経を休ませる事と体力の回復が必要です。また自分で神経を安定させる訓練も必要です。
◆注射で治す薬はありませんか。
手術の時に使う、痛み止めの局所麻酔剤を静脈注射する方法があります。神経の異常興奮が一時的に鎮静されて、耳鳴が消失します。耳鳴の消失時間は、10分位の短時間が多いようです。
◆耳には注射出来ませんか。
鼓膜を通して局所麻酔剤、あるいはステロイド剤を注入すると有効な事が有ります。この部分に分布する神経の異常興奮を鎮めるためではないかと考えられています。
◆頭痛や肩こりを伴った耳鳴では
後頭部の注射(神経ブロック)が有効な事もあります。後頭部や頸部からの刺激が内耳に悪影響を及ぼしていると考えられるからです。
◆耳鳴を気にしないようにするために
多くの耳鳴はストレスから発生するか、またはストレスで悪化します。出来るだけ身の回りを整理して、すっきりしましょう。
耳鳴は【きむずかしいしゅうと】と同居している様なものです。出来るだけ、仲良く、けんかしない様に暮らしましょう。
朝から晩まで耳鳴の事ばかり考えるのは止めましょう。人生にはもっと楽しい事が有るのではないですか。かげがえのない人生を楽しみましょう。
耳鳴の治療は医者と患者が2人3脚で行うもの、お互いに努力しなければなりません。耳鳴を医者だけにまかせておいては駄目です。
◆耳鳴が日中は気にならないのですが夜や静かな時に気になります。
これは耳鳴が日中は周囲の雑音に消されて感じなくなっているからです。この状態を耳鳴がマスキングされたといいます。マスカーという雑音を発生する器械を用いて必要に応じて耳鳴のマスキングを行うのがマスキング療法です。簡単にはラジオの雑音を利用している人もいますが、補聴器に良く似た形の器械が現在市販されています。この治療法を行うには、どの様な雑音が最も効果的か耳鼻科専門医で検査する必要があります。