メディカルアドバイスとして本サイト上に掲載されている内容に関しまして、あくまでも一般的なアドバイスとして参考にされ、耳(みみ)・鼻(はな)・喉(のど)に異常がある際には、ご自分で判断せずお近くの耳鼻咽喉科での受診をお薦め致します。
耳(みみ)・鼻(はな)・喉(のど)に関して、参考になるサイトをご紹介致します。ご活用下さい。
人工内耳について
◆人工内耳とは?
難聴が高度になって補聴器さえも役に立たなくなった場合に、耳の働きを代行するための機械を耳に植え込むことで聴覚を取り戻すことができます。この装置が人工内耳です。
◆どのような人が対象になるの?
良く調整された補聴器を使っても、言葉がほとんど聞きとれないような、極めて高度の難聴の方が対象です。両側ともこのような状態である必要があり、対象となる方のほとんどは身体障害者(2級)に認定されています。
◆補聴器との違いは?
外見は箱型の補聴器に似ています。補聴器は、単に音を大きくする増幅器ですが、人工内耳の外部装置は、内蔵のコンピューターが音の信号を耳の神経の中を伝わる符号に変える働きをしています。この符号が、埋め込まれた刺激装置から聴神経に伝えられて脳に届き、音として感じられるわけです。
◆どのようにして機械を埋め込むの?
耳の後ろの骨を削って機械を埋め込む手術が必要です。全身麻酔で4時間程かかり、1ヶ月弱の入院を要しますが、危険な手術ではなく、痛みなどもそれほどはありません。
◆どんな音が聞こえるの?
手術の2週間ほど後に音を入れ始めます。実際に体験してみないとわからないわけですが、普段私たちが聴いている音とはかなり違った音のようです。初めは「カエルの声」とか、「宇宙人の声」のようだという方もありますが、次第に慣れて違和感がなくなってくるようです。上手に使いこなすには、リハビリの期間が必要です。
◆医療費は?
健康保険が効きます。また、老人医療、高額医療、その他の各種の医療費助成制度もありますので、自己負担はわずかですみます。
◆人工内耳の実施施設は?
現在、全国の30施設で実施されています。宮城県では東北労災病院耳鼻咽喉科・東北大学病院で行われています。適応の有無、詳しい説明をご希望の方はこれらの病院までお問い合わせ下さい。